欠損歯数に対してインプラントは何本必要?

インプラント治療で必要なインプラントは無くなった歯牙の本数とは限りません。
連続して失われた歯牙の本数とインプラントの本数の関係をまとめてみました。

失った歯牙  必要なインプラント

1本         1本
2本         2本
3本         2本
4本         2~3本
5本                3~4本
6本         3~4本
7本                3~4本
8本         4本
9本         4本
10本        4~6本
11本        4~6本
12本        4~6本
13本        4~6本
14本        4~8本

片顎で最大8本あればすべての欠損歯の修復は可能です。
4~6本で12~14歯修復を行ったブローネマルクシステム法で20年以上問題なく機能しておられる患者様も当院を含めて世界的に多数おられます。

残念ながら4本では10年しか持たないなどまったく根拠のない記載をされているHPも見受けられますので片顎で10本以上のインプラントが必要な治療計画を提示された場合にはセカンドオピニオンを取られることをお勧めします。

2009年インプラント症例数

今年に入ってインプラント外科を行った症例数の報告です。

インプラント埋入本数356本

分類

抜歯即時埋入104本
ソケットリフト24本
リッジエクスパンション 12本

部分欠損症例 102名
無歯顎症例 (All-on-4 All-on-6 )45名

即時荷重1Dayインプラント8名

以上のようになっております。
 

人工歯(上部構造)の重要性

長期に渡ってインプラントが口の中で機能し続けるにはインプラントに取り付けられる人工歯(上部構造)の精度が非常に重要になってきます。

インプラントの外科的なことが話題になっていることが多いのですがこれからインプラント人工歯のことについてお話していきたいと思います。

HAインプラントとチタンインプラント

HAコーティングインプラントとチタン製インプラントでは成功率に大きな差はありません。

手術後の痛みに関しても同様です。

HAコーティングの利点

骨を再生誘導する能力がチタン製に比べて高い

HAコーティングの欠点

HAコーティングが剥離する可能性がある。

HAコーティング面は感染に弱く骨の吸収が始まると急速に感染が広まる恐れがある。

インプラント先進国アメリカやヨーロッパ諸国ではチタン製インプラントが主流です。当初は表面処理を全くしていないチタンインプラントが主だった時代に開発がおこなわれていましたがチタン表面の各種表面処理の研究が進むにつれて骨結合に優位差がないことから数が減少しています。

インプラントメーカーによる優位差はあるか?

 残念ながらインプラントも安心できるメーカーもあれば不安を感じずにいられないメーカーがあります。

インプラントは現在日本において40社程度販売されています。ではそれぞれのインプラントメーカーの差はどこにあるのでしょう?

1.インプラントの種類やサイズにより症例適応範囲に大きく差があります。

2.インプラントと上部人工歯部品の精度に明らかな差がありそれによって将来のインプラント生存率に大きな差が出る可能性があります。

3.インプラントメーカーの規模によっては部品供給が断たれ将来修理がきかなくなる可能性があります。

4.臨床応用されてからまだ日が浅いメーカーもあります。

これらのことを考えても治療を受けられる患者様が使用インプラントメーカーを選択することは重要になってきます。

当医院ではブローネマルクシステムインプラントを基準にしてインプラントを判断しています。現在インプラント上部構造(人工歯)パーツおよび臨床応用実績、適応範囲すべてにおいてNo1だと思います。

嶋野インプラント研究所の取り組み

インプラント治療では、ドクターの専門的知識と豊かな経験、そして高度の技術が必要です。インプラントを埋め込む外科治療および人工歯を製作する補綴治療では、その治療の専門医が必要だといっても過言ではありません。また歯科医師のみならずインプラント専門の歯科技工士までも必要となってきます。

嶋野歯科医院では開業当時からインプラント治療を行ってきました。

19年経過された患者様も多数おられます。

開業以来20年間培ってきた経験と技術で質の高いインプラント治療をご提供いたします。

インプラント治療成功の為のポイント

インプラント治療では、ドクターの専門的知識と豊かな経験、そして高度の技術が必要です。特にインプラントを埋め込む外科治療では、その治療の専門医が必要だといっても過言ではありません。

歯科医院で使用しているインプラント材料がどういったものかということも重要なポイントです。体の中に入れて長く機能を維持させるわけですから、メーカーサイドの長年の実績が必要となるのは当然です。

■代表的なインプラントメーカー
1:ブローネマルクシステムインプラント(スエーデン・ノーベルバイオケア社)
2:3I(スリーアイ)インプラント(アメリカ・インプラントイノベーション社)
3:リプレイスインプラント(スエーデン・ノーベルバイオケア社)
4:スクリューベントインプラント(アメリカ・ジンマー社)
5:ストローマンインプラント(スイス・ストローマン社)

さらに長期生存のポイントとしてインプラントの上に取り付けられる人工歯があります。人工の歯の取り付け精度が顎に埋め込まれたインプラントに余分なストレスを与えないことが大切になります。人工歯を作る技工技術とインプラント上部構造部品の精度が非常に重要になります。

入れ歯に変わるインプラント(人工歯根)治療とは

インプラント(Implant)とは、歯の機能を代用させる目的で顎骨に埋め込む人工的な物質(現在では純チタンが主流)のことです。
永久歯の病気が進行すると、残念ながら多くの場合、最終的には歯根も含めて歯を抜くこと(抜歯)になってしまいます。

交通事故などで永久歯の歯根が破折し失ってしまった場合も同じで、歯と歯根は2度と生えてくることはありません。

このような場合に一般的に行われている治療方法は入れ歯やブリッジと呼ばれる方法ですが、歯科用インプラント(Dental Implant)は天然歯の歯根に相当する部分で、この人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を取り付けるという治療法です。

天然歯の構造に近似した治療法ですので、天然の歯があったときと同じように物を噛むことができます。