2009年インプラント症例数

今年に入ってインプラント外科を行った症例数の報告です。

インプラント埋入本数356本

分類

抜歯即時埋入104本
ソケットリフト24本
リッジエクスパンション 12本

部分欠損症例 102名
無歯顎症例 (All-on-4 All-on-6 )45名

即時荷重1Dayインプラント8名

以上のようになっております。
 

人工歯(上部構造)の重要性

長期に渡ってインプラントが口の中で機能し続けるにはインプラントに取り付けられる人工歯(上部構造)の精度が非常に重要になってきます。

インプラントの外科的なことが話題になっていることが多いのですがこれからインプラント人工歯のことについてお話していきたいと思います。

HAインプラントとチタンインプラント

HAコーティングインプラントとチタン製インプラントでは成功率に大きな差はありません。

手術後の痛みに関しても同様です。

HAコーティングの利点

骨を再生誘導する能力がチタン製に比べて高い

HAコーティングの欠点

HAコーティングが剥離する可能性がある。

HAコーティング面は感染に弱く骨の吸収が始まると急速に感染が広まる恐れがある。

インプラント先進国アメリカやヨーロッパ諸国ではチタン製インプラントが主流です。当初は表面処理を全くしていないチタンインプラントが主だった時代に開発がおこなわれていましたがチタン表面の各種表面処理の研究が進むにつれて骨結合に優位差がないことから数が減少しています。

インプラントメーカーによる優位差はあるか?

 残念ながらインプラントも安心できるメーカーもあれば不安を感じずにいられないメーカーがあります。

インプラントは現在日本において40社程度販売されています。ではそれぞれのインプラントメーカーの差はどこにあるのでしょう?

1.インプラントの種類やサイズにより症例適応範囲に大きく差があります。

2.インプラントと上部人工歯部品の精度に明らかな差がありそれによって将来のインプラント生存率に大きな差が出る可能性があります。

3.インプラントメーカーの規模によっては部品供給が断たれ将来修理がきかなくなる可能性があります。

4.臨床応用されてからまだ日が浅いメーカーもあります。

これらのことを考えても治療を受けられる患者様が使用インプラントメーカーを選択することは重要になってきます。

当医院ではブローネマルクシステムインプラントを基準にしてインプラントを判断しています。現在インプラント上部構造(人工歯)パーツおよび臨床応用実績、適応範囲すべてにおいてNo1だと思います。